投稿者「katochiro」のアーカイブ
8月7日(土) 「選ぶ!ワタシの未来」イベント
夏休みになり、中3生はとくに進路のことが気になりはじめます。不登校の子どもであってもそれは例外ではありません。
ところが学校に行けていない場合、進路の情報はほとんど子どもの耳に入ることなく、一人でもんもんと悩むことになります。
ほとんどの子どもが高校進学はしたほうがいいとは思っていますが、不登校だと本当に進学できるのか?毎日通えるのか?自分に合う高校などあるのか?など大人では想像できないくらい様々なことに悩むものです。
相談ができればよいのですが、中学校時代にだれかに相談できるなどとはとても思えません。
そんな子どもたちのために、不登校の子どもでも高校進学はできること、いろいろなタイプの高校があることなどわかりやすく伝えるイベントを開催いたします。特別ゲストに通信制高校の先生にも来ていただき、高校生活の様子など詳しくお話を伺うこともできます。
一人で、あるいはご家族で悩む前にぜひイベントに参加して、一緒に考えることができることを実感してほしいと思います。参加をお待ちしています。
7月29日 ともに育つ親の会 開催!
不登校ひきこもり相談支援センター(フリースクール地球子屋)主催 ともに育つ親の会 開催いたします。
7月29日(木)19時~20時半
場所は、フリースクール地球子屋になります。
感染予防のため必ず事前の申し込みの上で参加をお願いしています。よろしくお願いいたします。
6月24日(木)19時~ ともに育つ親の会
子どもに必要なことは教育ではなく、「参加」
子どもの教育は、どうすればよいのか?この古くて新しい問いが、令和になって大流行りしています。
社会が混乱してくると、必ず教育の見直しにも波及するものです。
90年代は、日本はバブル経済が崩壊し社会は大混乱に陥りました。
その時に、学校教育への批判も大きかったのです。批判とは、詰め込み教育、受験戦争が激しすぎて子どもの個性が育たないというものでした。
そして市民による新しい学校をつくる運動も盛んになりました。
シュタイナー、モンテッソーリ、サドベリーなど日本の教育方針とは全く異なる教育が日本に紹介されたのです。
そうした市民の運動の結果として、文科省は「コミュニティスクール」を新たに打ち出します。
地域住民が学校運営に参画する制度です。ところが学校の情報が地域住民に共有されるはずもなく、地域住民から改善案や提案が出されて学校が変わっていくことなど全くありませんでした。
形だけ整えたとしても、全く文科省も学校も変革していこうという意思はなかったのです。
もう1つ、子どもの個性や主体性を育てる取り組みとして、学習内容の3割削減と総合的学習の時間の創設をしました。この取組の方向性はよかったと思いますが、国際的な学力比較(PISA)の結果、大きく学力が落ちたとマスコミが大騒動し、ゆとり教育は間違い、失敗と大キャンペーンが起こりました。
その後、社会はIT革命、金融ビッグバンなどものづくり日本からの脱却をしようともがいていくことになります。教育改革はだんだんと少子化と相まって下火となっていくのです。
子どもの様子としては、90年代のコギャルブームでメディアが女子高校生を持ち上げていました。その前には女子大生ブームがありました。テレクラ、ダイアルQ2など売春がお小遣い稼ぎくらいの感覚でできることが広まっていき、援助交際に発展していきます。
男子で言えば、キレる子どもや凶悪化する子ども像であったり、アイドルやアニメなどオタク文化がクローズアップされます。それは女性が性の商品化されていくことの裏返しでもあるのです。
2000年代になると発達障がいが注目を浴びていきます。集団に馴染まない子どもはKY(空気読まない)と排除されていくのです。
その後、何度もイジメそして自殺へと追いつめられていく子どもが後を絶ちませんでした。
この30年間、学校教育は何か1つでもより良い方向へと改善があったでしょうか。残念ながら
子どもの育つ環境は悪化の一途をたどっているとして思えません。
だから、子どもが学校教育に意味も希望ももてなくなっているのだと感じています。
公立の小中学校は1日も登校しなくても、卒業証書を出します。この証書は何を意味している
のでしょうか。私には、その期間を生きていたという証でしかないように思います。
そんなことで子どもたちは、この社会に出て自分の夢をかなえよう、役割や責任を全うしよう
と思えるはずがありません。
教育という言葉が、もうその責任を放棄しているように思います。
今生きている子どもたちが、ちゃんと社会に立ち向かっていける力をつけることが「教育」という言葉ではもう括れなくなっているのです。
子どもに必要なことは、社会へ「参加」する力なのです。この力がついていないためにどの子どもも大人になって苦労しています。
参加する力をつけてあげられないのは、大人の責任だと痛感しています。
5月不登校学習会 ありがとうございました
5月の不登校学習会、ともに育つ親の会開催
動き出す、春
昨年10月まで全く家から出ることがなかった中学生が、自分の健康をよくすること、体力をつけることを理解して、動きはじめました。
しっかりと状態を把握しつつ、タイムリーに動かれたご家族の献身的な対応に頭が下がる思いです。
どうして子どもが変わるのですかと聞かれます。それは、子どものことがよく分かるようになったからですよと答えます。不登校やひきこもりの子どもたちは沢山の不安や困り感があるのです。動けないのは、本当にがんじがらめになっているからなのです。でも目に見えるわけではありません。
私やフリースクール地球子屋がしていることは、それを目に見える形にしたり、言葉にしてあげているのです。すると困り感や不安を理解できます。
3月に初めて地球子屋に来られたご家庭でも、次々とこれまでにない変化があって毎週のように報告を頂きます。
不登校やひきこもりは決して解決できないことはありません。私たちフリースクール地球子屋にはそれがわかっているので、ご家族といっしょに取り組んでいます。
親の会、不登校学習会などまずはご家族がフリースクール地球子屋に来られてみてください。
4月22日(木)19時~20時30分 ともに育つ親の会
ともに育つ親の会は、不登校、ひきこもりなどの状態に不安や悩みをもつ親同士が集まり、本音を語り合う場になります。
子どものことについて誰にでも話せるわけではありません。子どもにどう対応したらよいかわからない時にはなおさらではないでしょうか。
ともに育つ親の会は、お互いを尊重し全員が対等な中で一緒に考えていこう、話を聞こうとするものです。安心感があり、気持ちが楽になることから深刻な問題であっても笑いあうこともたびたびあります。大人であってもこのように心を通わすことがどれだけ大切であるか毎回思い知らされます。
不登校やひきこもりやそのほかのことであっても大丈夫です。ともに語りともに考えていきましょう。それが「ともに育つ親の会」です。