不登校となった子どもへの対応には、健康であるかどうかをまず確認すること

学校へ行けない・行かない子どもを、学校では「不登校」といいます。

これは、学校の側からみた視点での表現です。

私たちは、たくさんのそんな子どもたちに触れ合ってきた中で、簡単に「不登校」という言葉ではくくれないのではないか、と疑問を持っています。

だって、精神的に追い詰められてそれが「病気」と診断されるような子どももいるじゃないですか。

その一方で学校には行かないけれど、日常生活では元気に過ごしている子どももいるんです。

学校に行かない理由を、分類などできないくらいに一人ひとりに様々な背景があって、子どもの視点に立てば、「学校に行けない・行かない」となるのも無理はないなと感じることがほとんどです。

私たちオトナもそうですが、日々ストレスだと感じるのは、あまりにも多すぎる業務の量だったり、周りの理解が得られないなど人間関係だったりしますよね。

子どもたちも同じだと思います。

朝6時ごろ起きて、朝食のろくに食べる時間もなく、部活の朝練習に朝課外をこなし、7時間の授業を受け、2-3時間の部活をこなし、2時間の塾まで行ってやっと家につく中高生がとても多いのです。

これ全て業務時間とするならば、軽く12時間を超えています。

過労死ラインです。

大人より不完全で成長途中の子どもたちに、どうしてここまでの作業量をさせるのでしょうか。

これがオカシイと感じない学校は、感覚が麻痺していると言わざるを得ません。

だから学校へ行けない・行かない子どもたちを目の前にしたときに、一番にしなければならないのは、「健康であるかどうか」が出発点でそこから考えなければ何も見えてこないのです。

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