9/30 社会的自立とは、社会と自分がつながるプロセス

9/30 子どもにどのような教育をすればいいのか、曖昧になっています。逆算して考えると最終的には社会を自分なりに理解して、自分が社会とつながる目的を見いだすこと、そしてその目的を誰と、その環境下でどう実現するか。つまりは社会の中で行動できるか。行動できるかどうかは身体知(知識と技能が一体となり、自然体で行動できること)の獲得です。今の学校教育で最も育てることが難しいのです。学校が実社会から隔離されており、身体知が獲得できないからです。身体知の獲得には時間がかかります。1回やったからできるというものはほとんどなく何回も繰り返さなければ体が覚えるということはありません。しかも科学技術が進んだことで、昔以上に身体知の獲得は数年以上かかる場合が多くなりました。法律が変わり18歳から大人となりましたが、一部の職業では長い期間かけて知識、技能を獲得していかなければならないかもしれません。人生80年から人生100年時代です。その分、「子ども」として養育しなければならない時間も長くなりました。かつては会社に入ってから、会社が育成していました。今はそんな余裕が会社にはありません。だからプロジェクト学習を行って身体知の獲得が必要なのです。しかし教授スキルも学校環境もプロジェクト学習をする場にはなっていないのです。ここから言えるのは、未来の学校は8~10歳くらいまでは基本的に家庭や家庭から近くの子どもの居場所のようなところがメインになります。人類の歴史的な発展をなぞり自然体験、生活体験、社会体験をしっかりしなければなりません。そして子どもの興味や関心の度合いごとに学び方を学ぶのが10歳~18歳くらいまでです。そして17歳~24歳くらいまでがプロジェクトベース学習で社会とつながるような取組をたくさんします。その間に働く必要のある子どもは、週2,3日働くことも可能です。そしてプロジェクトで培った人間関係とプロジェクトの実績などから総合的に仕事を見つけていくのですが、この体験、学び、プロジェクトのサイクルはいつでもやり直すことができることが理想的です。そして人材の流動性を高め、いくつかのプロジェクトベースでの仕事を組み合わせながら経済的にも精神的にも自立する形を模索していくようなイメージをもっています。みなさんの人生をつくるイメージは、どんな感じはどんなものでしょうか?

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