地球子屋の学び・教育方法

元気を取り戻した子どもは、フリースクール地球子屋で学んでいます。
しかし学校で行っているような教科の学習とは、学習方法や考え方が全く異なります。

1)なぜ「学ぶ」ことが必要なのか
子どもが、ご家族に「どうして勉強しなければいけないの?」と聞いたら、どのように答えるでしょうか。
・学歴がないと、就職できないから。よってお金が稼げず苦労するから。
・勉強しないと、頭が悪くなっていい仕事ができないから
・勉強しておかないと、悪い人に騙されたり、利用されたりするから
など答え方もいろいろあるでしょう。

子どもが聞きたい本音は、「どうしてオトナになっても役に立たなそうな内容を覚えたり、身につけたりしないといけないの?」
ということなのです。役立つことであれば、子どもは身につけたいと思うのですが、その実感がないと訴えているのです。

地球子屋の答えは、上の意見も大切ですが少し違います。

ゲームをすればたくさん失敗をするでしょう。あ、次はこうしようと思うでしょう。その瞬間、あなたは考えて学んでいます。
動画を見て知らないことを知るでしょう。あ、そういうことなんだと思うでしょう。その瞬間、あなたは考えて学んでいます。
毎日、毎日、あなたは、たくさんのことを実は学んでいます。

ただそれだけでは、不十分です。学んでいるのに、どうして不十分かわかりますか?

学んだ事が、誰かのために役立っていないから。ゲームも動画も自分のためにはなっています。でもそれだけでは不十分で、
誰かのために活用して初めて、覚えてよかった、身につけてよかったと思えます。
誰かのためにあなたが行動することで、あなたも自分の成長を実感できます。

「学ぶ」は、真似る(まねる)が語源と言われています。
だから、まず自分が真似をして知る、身につけることをします。次にあなたが誰かに知ってもらう、身につけてもらって1つの
ことを学び終えたことになります。

真似は、誰かから誰かに受け渡していく大切なことだったのです。そういう受け渡しを忘れて、自分のため、受験のためと考え
ると「勉強」に変わります。強く(大きく、無理やり)勉める(努力する、力を出して頑張る)となり、苦しく辛いものに変わる
のです。

真似することは、モノマネのネタを見て面白いと思うように、苦しくはないしできるところからしていけばよいことなのです。
最初は上手く真似できなくても、それこそ何回もしているうちに上手に真似することができるようになります。だからやってみる
ことがとても大切です。最初の1歩を踏み出せば、だんだんと真似できます。真似ができれば、誰かに真似したことを見せたくなった
り、教えたくなったりしますよね。実際に、見せたり教えたりすればそれでOKです。1回できれば、その後何回も見せたり教えたり
できるでしょう。

こういう大切なことを学校は教えてくれないし、実際には、人数が多くて「学ぶ」ことをさせてくれないのではないでしょうか。
だから子どもは、「どうして勉強しないといけないの?」という疑問をもつことになるのです。

2)フリースクール地球子屋は、実際「学ぶ」ことをどうやっているの?
最初は、地球子屋にある、ボードゲームやカードゲームなどアナログゲームでたくさん遊んでもらいます。遊ぶことは、子どもが
しなければならない大切なことです。

なぜかって?遊びは、学ぶことの要素がたくさんつまっているからです。十分に遊びの体験がない子どもは、上手に学ぶことが
できないのです。火起こし、水遊び、虫を捕まえ育てる、木を削ってつくるなど自然の中での遊びは、真似しないと上手くいかない
ことがたくさんあります。
自然が身近になくても、ボードゲームやカードゲームはオトナの知恵が集まってできたものです。
人間は文字、絵、写真、動画、などなど他人と共有する方法を発明したことによって、はじめて「遊び」が生まれているわけです。

遊びや真似をして誰かに伝えることをしている中からスポーツが生まれたり、エンターテイメントが生まれ、それが文化になって
やがて仕事にもなっていくのです。
就職活動をするときに、あなたは何をすることが好きかとか得意かとか急に聞かれたりします。それってどんなことを楽しいと
感じますか?どんなことをして遊んできましたか?と聞いているわけです。

仕事を選ぶ時、どうやって選びますか?自分にもできそうだ、この仕事をすることは好きそうだといったことがとても重要になる
のです。仕事に一生懸命な人は、やらされている感覚はありません。やりたい仕事だからするのです。それは遊んでいる感覚にとても
近いものです。
遊び=学び 学び=真似 真似=誰かに伝える=仕事 なのです。遊び=仕事 と思えるから一生懸命になれるし楽しいとも思える
のです。

遊びを一生懸命にしてない子どもは、将来の夢や仕事を選ぶことができません。勉強だけしていても仕事ができる人にはなれない
のです。そういう人は、仕事についても不満や愚痴ばかり言って、ちっとも幸せな感覚は得られません。

遊ぶことをちゃんとすることが、地球子屋の学びの第一段階です。

次に、学ぶの第二段階は、自分の好き嫌い、得意不得意を自分で知ることです。
人間はみんな同じではありません。みんな違う。経験も能力も家庭環境もみんな違うのです。
だから自分のことをちゃんと知って、自分にもこんな素敵なところがある、こんな力があると自分で認めることです。

学校に行けなくなって、とっても自信を失ってしまいます。自分はダメ人間と思い込んでしまう子どもがたくさんいます。
どうして生まれてきたんだろう、どうして生きているのかな。自分は、何の役にも立ってないとつい、思ってしまいます。
そんな自分がたまらなく嫌です。そんな自分だと思ったら、やる気=0になってしまいます。

なんかどうでもいいや、どうなってもいいや となってしまうのです。

自尊感情が低いとよく言われますが、自分を尊重する、自分自身を「今のままでいいんだ」「今の自分が好きだ」とは
ならないのです。
だって学校に行けてないから。 いつもココにひっかかって前に進めなくなります。

だから、学校は行かなきゃならないのは知っているけど「嫌いなんだー」「怖いんだー」「嫌な気持ちになるんだー」と
声に出してほしいです。
だって人間は、みんな違うから。みんなが素敵だ、素晴らしいと言っても、それが正しいとは限らない。人間の感覚は
本当にいろいろですから。だからまずは「嫌い」と言うことが大切です。

最初に書いたように、好き嫌いをハッキリと言えること、とっても大切なことです。
じゃあ、何が好き?
うーん、これはなかなか、難しいのです。そんなに「好き」と思える体験がないかもしれません。「面白い」「楽しい」
という体験がないのかもしれません。そういう時は、第一段階に戻っていろいろな遊びをやり直すところからはじめましょう。

「好き」と思わなくても、なんか人より上手にできる、特に練習とかしなくてもできちゃうってことがあるかもしれません。
それはあなたの力、才能かもしれません。あるいは、夢中になってしているうちに得意になっているかもしれません。
そういうことは、やってみないとわからないのです。だから何でもまずはやってみること、行動してみることです。

第二段階では、遊び以外にも生活する上で大切なこと、料理して食べる、リラックスする、話す聞くを基本にしながら
生きる活動には他者の関わりがとても大切だということに気づくことをしていきます。

第三段階は、他者を尊敬することです。
自分を知らないと他人と比較ばかりして焦って不安になります。自分の素敵なところ、力を知ることができれば、他人の素敵な
ところや力も知ることができます。
すごいなー、自分にはない力を持っている人もいるんだなーと他人を尊敬することができます。
この尊敬することができれば、さらにあの人みたいになりたい、真似したいと思うでしょう。これが成長のエンジンになるのです。

不登校やひきこもりになると、他人との関わりがなくなっていくのでこの「尊敬する」という体験が極端に不足していきます。
これが長い期間、なかなか動けなくなる理由でもあります。

第四段階は、自分の未来について考えることです。
どんなことをして人の役に立ちたいかを考えます。どんな遊びをしてきたか、つまりどんな学び=真似をすることが好きか、得意か
を考えたり、どんな人を尊敬しているか、どんな人の役に立ちたいかを考えると自分の好きや得意との組み合わせでだんだんと
それが仕事という形になって見えてきます。

第五段階は、夢に向かう、仕事を実現するということを考えたときにどのような方法で実現するか、計画を練り込んでいき
ます。その時、初めて高校卒業という「資格」が必要であるとか、大学卒業という「資格」が仕事に就くときに必要であるとか
わかってきます。もちろん、高卒、大卒をとる方法もまたいくつもあるので自分で選択する必要があります。
フリースクール地球子屋では、それをキャリア教育といっています。(第四、第五の段階)

最後の最後になりましたが、このように夢や目標をもつことによって、学ぶことの必要性をより強くもつことができるように
なります。大切なことは、生きるためには、お金も必要ですが、夢やなりたい自分を描くことも必要だということです。

ということで第六段階になって、いわゆる教科的な学習にも取り組んでいくことになります。
教科の学習は、大きく2つです。
人との関わり方(国、英、社)
自然との関わり方(数、理)
大切なことは、どのように興味をもつか、です。キーワードは役立つ事です。

オンライン学習、体験学習、探求学習、反転学習など様々な学び方を織り交ぜながら、「学ぶ」ことを学びます。
まさに学び方を学ぶことが、フリースクール地球子屋の学びの真髄です。