農業ゼミの再開を月報でお知らせしていましたが、2月8日、22日の二回、御船町で有機農業を実践されている、高丸さんの農園に行って来ました。
まず一回目は、12人(子ども8人、大人4人)が参加しました。朝から高丸さんが収穫されたほうれん草・みず菜・ビタミン菜・かぶの傷んだ葉を落とし菜っ葉類は250gずつの束にしていきます。大小さまざまの株がありますので、最初はあれでもないこれでもないと組み合わせを何回も替えてやっと250gの束ができていました。ところが、30分位経つと大体250gというのが一回のトライでつかめるようになっていくのです。その瞬間まわりから思わず拍手が起こったのですが、子どものにこにことした得意そうな顔は本当に印象的でした。
学校の中で算数の時間に教科書やはかりを使って「重さ」を学びますが、250gって一体どんな量なのか、自分の体を使って手の感覚や目で体感して学び取っていくという事は、子どもにとってはどんな教科書より生きた学びだと実感させられました。
二回目の22日は13人(子ども9人、大人4人)が参加しましたが、里芋の計量の後、鶏舎に行き産みたての玉子を集めました。最初、子どもたちはさすがにあの鶏糞のにおいに閉口していたようですが、それよりも目の前にずらっと産み落とされた玉子の誘惑には勝てず、われ先にと玉子をかごに入れていきます。「玉子ってあったかいよ」と子どもが教えてくれましたが、私自身も産みたての玉子の温かさを忘れていた事に気づかされ、ちょっとドキッとした瞬間でした。
その後にんにく畑の草取りなどもさせていただきました。前半はなんとなく農作業に乗れなかった子もいたのですが、外の空気を吸い土をいじるうちに表情がどんどん変わって行き、帰りに高丸さんに一個ずついただいた玉子を両手で大事そうにかかえて「今日はたのしかったぁ、今度も絶対行こうね」と言いながら帰りました。
今後は畑を一枚お借りして土をおこす事から始めて行こうと思っています。まだ、参加した事がない人も次回は一緒に参加しませんか。そして、自分の作りたい野菜をそれぞれ育ててみるのも楽しいかな?などと想いを巡らせています。
忙しい中、協力いただいている高丸さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。
高橋
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