10月19日(日)

芋ほり&いきなり団子作り

場所:大津町古庄農園

 秋晴れの空の下、総勢7人という少なめの人数でしたが楽しみにしていた芋ほりに行って来ました。午前10時、菊池郡大津町の古庄農園に到着。こちらででは、長年無農薬の有機農業に取り組んでおられ、サツマイモだけではなくたくさんの種類の野菜を作っておられます。

 まず、古庄さんの案内で鶏舎を訪問。雄一羽に雌が十羽以上が一緒に暮らしていて雄は一羽ですべての雌を守っているということ。ですから古庄さん以外の人間が近づくと攻撃してくるのだそうです。それにえさをみつけるとまず雌たちに食べさせてから自分が最後に食べるのだそうです。なんとも頼もしい雄鶏です。子どもたちは産みたての温かい卵をいただき、ひよこをかえすのだと大事に懐に抱っこしていました。果たしてひよこは無事にかえったのでしょうか?

 それから畑のほうに移動。ホコホコの土の中で育つカブトムシの幼虫を掘り返してみたり、そのほかにも栄養いっぱい元気がいっぱいの土の中ではいろいろな虫たちが生きていました。「畑の作物にとっては有害な虫たちも、何か意味があってこうして生きているんだと思います。」とおっしゃった古庄さんの言葉が心に残りました。
 さて、それからやっとお芋ほりです。ワーワー言いながら7人でやっと一畝掘り終えたころには、古庄さんはお一人で二畝を掘っておられ、やっぱりプロはすごい!と脱帽しました。

 お昼には奥様特製のだご汁までいただき、お腹いっぱいになりました。
その後は収穫したてのサツマイモで熊本名物のいきなり団子作りです。粘土を広げるように生地を広げ、そこにあんと輪切りにしたサツマイモを置いて包みます。
いきなり団子作りは初めてという子ばかりでなかなかうまく包めませんでしたが、それぞれ個性的な形の団子が出来上がりました。けれども蒸したての団子は本当に最高に美味でしたよ。みんなお腹いっぱいたくさん食べて、お芋のお土産までいただいて帰りました。(スタッフT)




9月28日(日)

講演会「こどもの心理 親の心理
       〜不登校の支援にあたって〜」


場所:ウェルパルくまもと
西村氏講演会

 ≪大切なのは『自己肯定感 今の自分でも結構素敵』、親は『普通』の壁にとらわれないで!≫


 9月28日ウェルパルくまもと(熊本市総合保健福祉センター)において「子どもの心理 親の心理」と題して西村秀明氏による講演を行ない、70数名の方が参加されました。西村先生は山口県の児童相談所や福祉センターを経て、現在は宇部フロンティア大学・大学院教授で、臨床心理士の資格をお持ちです。数多くの不登校、引きこもりに関する本を書かれ、本人やご家族への支援を行っておられます。
 当日は、地球子屋の紹介を経て、西村先生の実体験で得られた貴重なお話を、参加者全員熱心に聞き入り、その後の質疑応答も時間が足りないほどでした。



8月6日(水)

ブルーベリー摘み&ジャム作り

場所:吉無田高原ブルーベリー(YBB)上益城郡御船町田代 扇田さんの無農薬農園

 幼児から大人まで夢中になって収穫しつつ口にほうばり、お腹いっぱい袋一杯になりました。
ジャムが出来上がるまで、近くの清流に足を付けに行きましたが、冷たくて冷たくて5分も中に入っていられませでした。でもおかげで暑さは吹っ飛びました。次はカブトムシやクワガタを捕まえようと張り切ってクヌギ林の中に突入。木の幹を蹴ったり、根元を掘ったりして数匹捕まえ、枝に止まっているのも見つけました。散歩を終えて変えると甘い香りが漂いジャムが完成。ビン詰めしてお土産に持ち帰りました。(スタッフ KN)

 また今回は、農場主の扇田さんからいろいろ教えていただきました。ブルーベリーは大きく分けてハイブッシュ系とラビットアイ系があり、それぞれに多くの品種が開発されているそうで、扇田さんのところでもこの2系統を栽培しておられました。この時期の摘み取りはラビットアイ系が中心になります。

 興味深いお話を伺いました。最近では収穫量を上げるために、農地ではなく大きな鉢にスポンジ様の床を入れ合成肥料入りの水をチューブで供給して栽培する方法が多くされているそうです。この方法だと早く木が育ち実の収量も格段に多いが、四、五年という短い年月で木の勢いが無くなり実をつけなくなる。これに比して土でゆっくり根を張った木は、長く安定して身をつけ、木が丈夫なのだそうです。栄養の与え過ぎは自らの根を張らないということでしょうか。人の育ちの何かにも通ずるような気もします。
今回、私たちは無農薬の土に育った元気な木の恵みをたくさん分けてもらい、嬉しさいっぱいになりました。




8月2日(土)〜3日(日)


登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2008in佐賀

夏合宿1
 8月2日と3日の暑ーい中、行ってきました。佐賀の嬉野温泉で開催された「登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2008in佐賀」。地球子屋関係者は子ども5人と大人6人の参加でした。

初日の子どもシンポジウム「子どもの体験・子どもの気持ち」には地球子屋卒業生のたっくんがシンポジストとして出場。何事も自然体の彼は、どのような質問にも慌てず臆せずのマイペース。時には会場の笑いも取っていました。15歳から18歳の駿の気持ちを受け取りました。


 基調講演は内田良子さんの「カウンセラーから見える不登校の今」と題していつもの柔和なお顔で、お声で、しかし力強く、子どもたちのいのちに寄り添う心を語られました。そして信頼に応えるネットワーク造りの必要性を訴えられました。変わらぬ姿勢を30年以上貫かれている芯のようなものを感じ取ることが出来ました。

 夜の地域別交流会では、長崎、大分、熊本、宮崎、沖縄から40人以上が集まり、奥地圭子さんを実行委員に地域の現状や悩みなどの報告が行われました。司会を務めましたので、なんとか参加の皆さんに一言でも発言いただくように努力ました。夏合宿2

 2日目の午前、テーマ別分科会は「ひきこもりやニートを考える」で実行委員を担当し、会場のあれやこれやに気配りをする係りでした。講師の西村秀明さんは、元祖ひきこもりは天照大神でした・・・から始まり、ひきこもるにはひきこもるだけの事情があるのです・・・と続き、社会的関係性の中での傷つき体験の検証へと発展し、実に分かりやすくお話を進行されました。その後は、子どもさんが長いひきこもり体験をされた、あるいは、現在されている親御さんの包み隠しのないお話や、ご本人の立場から親や大人社会に望む声も聴くことが出来、涙を流しておられる方もたくさんありました。
 
 2日目午後の、OB・OGシンポジウム「不登校して今がある」では不登校を生きて現在社会人となり、中には親になった4人の若い人の今を見ることが出来ました。皆、自分を大切にしてきた素敵な若者でした。
 親シンポ「親だからできること親にしかできないこと」ではまさにタイトルどおりのお話がそのまま聞けたわけですが、いのちに関わる重たい話から、教育の多様性に早くから着目され、ホームエデュケーションを実践されているご家庭の話など、4人の親御さんから幅広いお話が聞けました。
 平行して行われた夏の全国子ども交流合宿「未来へとびら ひらけごま」では、シンポジウム以外にも遺跡ツアー、干潟で遊ぼう!、映画上映、バンド演奏、イラスト・同人誌交流、座談会、乗馬、気球乗り、ドッジボールなど、子ども企画を中心に多くの活動が行われ、子どもたちは思い思いの参加をしたようです。

 会場に移動するために、旅館の長い長い廊下を半ば小走りに行ったり来たりして密度濃い2日間を終えました。嬉野の少しヌルヌルするお湯を楽しみ、何より500人の仲間が集うエネルギーを感じて、良い疲労感で帰路に着きました。 ( 報告 西 与里子





7月6日(日)
爽快!ヤマメ釣り体験

 子どもたち6名、スタッフ3名、案内人2名計11人で五ヶ瀬川の上流にヤマメ釣りに行きました。
参加者のほとんどが釣り初体験ということで、最初は案内人のほうから釣り竿の説明から始まり、針・糸やエサのつけ方、魚の釣り方など基本的なことを簡単に説明してもらった後で、いよいよ川に入ります。
ヤマメ釣り ヤマメ釣り2

 まずは安全な場所で練習です。7月だというのに川は予想外に冷たく感じ、みんなビックリしたのではないでしょうか。でも、いざ、一斉に釣りが始まり、何人かの子が魚をいきなり釣り上げたらそっちに集中して、もう水の冷たさがどこかに吹っ飛んだみたいでした。
 練習を終えると、多少深めの林を分け入って、本格的(?)な釣り場へ向かいます。一度釣りの面白さを知ったものだから、子どもたちは歩きにくい林や川の中も気にせずに次の釣り場へどんどん進んで行きます。

 次の場所では、岩の上からの釣りに加えて、腰位の深さの川に入って釣りをする子どももいました。みんな魚が釣りあがってくることを期待して時間を忘れるほどに熱中しています。
 しばしの釣りを楽しんだその成果は、体長20cm程度のヤマメを筆頭に、大小の魚を含めて全部で20匹あまり釣れたでしょうか。まぁ、釣り初心者にはその数だけでも十分満足いくもので、みんなニコニコ顔でした。

 帰りはさすがにハシャぎ過ぎたのかぐったりしていましたが、その疲れも楽しんだ疲れだけに心地よかったのではないでしょうか。
 その夜は釣りの夢を見た子どももいるかもしれませんね。
 みんな、お疲れ様でした。(スタッフ TT)