ともに育つ親の会 1月

保護者が集まってできたフリースクール地球子屋 そして自助グループ「ともに育つ親の会」

2019年1月31日 
 今年最初の「ともに育つ親の会」にたくさんの保護者のみなさん、そして当事者である若者のみなさんに集まっていただき、お互いの話を聴きあうことができました。参加いただいたみなさんに改めて感謝申し上げます。

 学校に行けない・行かない子どもたちにどう対応したらよいのか。その悩み、不安はつきないものかもしれません。
長年にわたりそんな保護者のみなさんや子どもたちと接してきた経験と健康科学から結論を導き出すならば、ご家族が元気になることが子どもの元気を取り戻すという一面はあると思います。

 感情はすぐに他者へ伝わるものだということはみなさんもご存じでしょう。大きな怒鳴り声を聞いたら、その場にいる人は一斉に緊張し張りつめた空気になったという経験は誰しも持っているはずです。反対に何か楽しくて仕方ない表情の人の隣にいけば、なぜか知らないけどその表情を見た人もまた和やかに笑顔になります。このように気持ちは言葉、表情、態度などからすぐに伝わるのです。
 大人が不安そうな顔をしていたらどうなるでしょうか。

 大人がこれだけ心配そうな顔をしているということは、学校に行っていないことはとんでもない事をしていると思うかもしれません。あるいは親に迷惑をかけて申し訳ない、なんで悪い子どもなんだ自分は!と思うかもしれません。不安な顔をしていて、子どもが何か得になることがあるでしょうか。
子どもは学校に行けない・行かないことで元気を失くしてしまいます。それに親が不安顔であるならばさらに元気を失くしていくことでしょう。

 もちろん、大人もすぐに笑顔で元気いっぱいになれるはずはありません。学校に行けない・行かない子どもにどう対応したらよいのか迷いに迷いながら、どうしたものかと考えていることでしょう。

 分からないことが不安な気持ちにさせているといって間違いないでしょう。学校に行けない・行かないこととはどういう事なのか、不登校ってどう理解したり考えたりすればいいのか、それが分かれば安心もできますし、対応方法も分かってきます。

 私たちは、23年間子どもたちに向き合ってきて、どの子どもも立派な大人になっていったことをこの目で見てきました。そしてその保護者のみなさんがフリースクール地球子屋を支えてくださっています。かつて子どもの対応に苦慮されたからこそ、同じ苦しみを味わうことなく早く子どもを元気になってほしいという思いがフリースクール地球子屋の原動力です。子育てのバトンを次々と受け継いでいっていると思います。

 2019年4月 フリースクール地球子屋は新たな拠点を確保して、子どもの人権・福祉のための活動を再開します。みなさんもぜひフリースクール地球子屋の会員になって私たちと一緒に子育てのバトンの受け渡しをしていきませんか?

2018年
不登校となった保護者の方と様々なお話をしながら進めています。

「這えば立て、立てば歩めの親心」といいます。
親が子を思い、その子独自の成長を見守るまなざし、子どもが成長し次はこうなってほしい、ああなってほしいと願う気持ちはどの時代でも同じなのでしょう。

社会が成熟し、手に職をつけるよりもサラリーマンとして会社に所属して生活するのが当たり前となってきたころから、子ども時期というのも他者とは競争関係にある、と激励の目線に変わってきました。
近年わが国の子育てや教育のたどった軌跡を見てみますと、効率優先、偏差値優先主義がずっと続いています。
そういった考え方が戦後の飛躍的な経済の発展を遂げることに一役を担った方法ではあったかもしれませんが、貧しさに耐えて国を挙げてがんばった時代と、この成熟時代とが同じ教育方法でよいはずはありません。さらに付け加えるならば日本はすでに高齢大国となり、国全体が成長期から衰退期へと突入しているのです。この10年間で大きく社会は変化しています。

同級生が机を並べて過度に競争させられるこの現状に対して、過去に、国連の子どもの権利委員会より「過度に競争的な教育」として勧告されています。このような中、子どもの権利や本来の姿を守ろうとする動きもあり、少子化で教育の質は向上してもよいはずとも思われます。しかしながら逆に少子化に煽られ勝ち残ろうとする教育産業の仕組むさらに激しい競争にいとも簡単に取込まれてしまうのです。

その結果、子どもたちは小さいときから習い事や塾に時間をとられ、子どもの時期に必要な「遊ぶ」こともままならない状態です。
いつまでも鼻先に人参を吊るされてこの競争に勝たなければ食べられないといわれ続け、食べられたとしてもそのために失うたくさんのものが多すぎることはないのでしょうか。

子どもが学校に行かないくなって進路のことが心配だと言われる親御さんはとても多いです。できれば復学して上の学校に進学してほしい、できなければこのままいける学校を教えてほしいと言われます。
「このまま」の中には、対人関係が苦手、ひきこもりがち、昼夜逆転中だが、通信制の学校なら月に1~2回の対面授業だからなんとか行けないかとか、ウツ状態で服薬しながらであるがサポート校なら理解がありなんとか続けられるのではないかというようなものがあります。子どもさんのやる気や体調はさておき、次の選択をすることが進路にとってぜひとも必要と考えておられるようです。

親御さんが子どもの進路を心配する前に、今、子どもさんがどうしたいのか、何に迷っているのかをゆっくり向き合わせてやることのほうが大切ではないでしょうか。自分の不安と向き合い、自分の欠点や悩みに気づき、長所や好きなことを自覚し、そういう丸ごとの自分を肯定することができたとき初めて具体的な将来の自分に意識が向くのではないでしょうか。
なりたい自分や夢を描いて進路を見据えることができる時はじめて自立に向かう行動がとれるようになるようです。
時間はかかっても自分で気づき決定することができた進路のほうが先が明るいと思うのです。

親にできることは、自分で決めるまでのプロセスを見守ることぐらいだと考えています。
自ら決めた進路や目標でなければ、結局社会に出てもなんの役にも立たずそこで挫折してしまうのです。それでは問題を先送りしただけとなります。
時間はかかるかもしれません。他の子どもさんより遅れることになるかもしれません。
しかし今は動けないのであれば、まずはその状態を受け止めることをして欲しいと思います。そして家庭内だけでは支援は難しいわけですから私達、フリースクール地球子屋と一緒に少しずつ解決の道を探っていきませんか?

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