コラム-保護者からのメッセージ(2006年5月)

2006年5月掲載

 17歳の男の子です。子どもが学校に行かなくなったのは小学2年の終わりごろですからです。それからというものは、親と子毎日暗い日々が続きました。ほとんどが家の中の生活で、テレビを見たりごろごろとして過ごしていました。時々友達が来ても会うことはしません。

 そうこうしている間に早7年が過ぎました。中学3年になって子供がフリースクールなどの少人数のところに行きたいようだと、担任の先生に相談したところ、インターネットで探してくださったのが地球子屋との出会いでした。

 見学に行き、色々と話を聞いてすごく緊張しているようでしたが、次の日も行ってみようと思ったらしく、私も一日一緒にいる約束で行きました。今まで家から一歩も出てない子どもが、果たして一日過ごすことができるか心配でした。すごく暑い日で川で泳ぐということになり、子どもも仲間に入って泳ぐことができました。次の日からは一人でバスと電車を乗り継いで1時間はかかるのですが行けるようになりました。

 それからというものは、日々成長していく子どもが誇らしく思えるようになりました。地球子屋に行くようになって、学校では学べないたくさんのことを学びました。自分で考えて行動する力、自然とのふれあい、体験、友達への思いやり、まだまだたくさんあります。

 一生の長い人生少しぐらい遠回りしても、自分のやりたいこと、これからの目標を考えられるようになってきている子どもにうれしく思います。地球子屋では今「プロジェクト・ベース学習」をやっていて、学習した成果の発表会があり見に行きました。なんと、人の前で発表することができるまでに成長していました。

 今高校の資格を取ろうと自分で決め、通信制の高校に行っています。何年間も家から出たことがなかった子どもが、今では一人で色々考え行動できるまでに成長しました。地球子屋と出会えなかったら先へも進めず、今の子どもの笑顔はなかったと思い、すごく感謝しています。(NT)


 息子が小学4年生の秋ごろから病気でもないのに不登校状態になった。不登校という言葉はマスコミ等で知ってはいたが、それは他人事で自分には関係ないものと思っていた。信じられなかった、何故?私の育て方がいけなかったのか何が原因か、不登校に関する本を読んだり病院や様々なところに相談に行った。

 しかし明確な答えは得られなかった。私にとって学校は行くところ、休むなんてとんでもないと確信していたのでなだめたりすかしたりしたり無理やり引っ張って行ったりしていた。あるとき、学校に行かせようとして後ろからついていくと、息子が私に向かって石を投げつけた-今にも泣き出しそうな憎しみをこめた表情で-。

 私は、はっとしてこんな親子関係はおかしい、信頼しあえない親子関係は嘘だと思った。学校より息子が大事なはずなのに、自分の固定観念にとらわれ息子の気持ちをないがしろにしていたと気づいた。それから、人間、学校に行かなくても生きていける、他人とのコミュニケーションがとれて食べていければいいと考え方を変えて息子と付き合っている。(MK)


「僕が学校に行かないのは、学校のせいじゃないし、先生のせいでも友達のせいでもない。僕が学校というところに納得がいかないだけ。学校が僕に合わないだけ。その事がわかった。今まで、他のもののせいにしてたような気がする。僕はこれからも学校に行かないし自分の事は自分で決めるから、母さんはもうなにもしなくていいよ。」

 地球子屋に通い始めて約半年が過ぎようとしていた頃、地球子屋からの帰りの車の中で、息子が私に語ってくれた言葉です。3年生から学校に行かなくなった彼がもうすぐ6年生になるという時でした。

 その時、私の心の中にストンと落ちるものがあったことをはっきり覚えています。それまでいわゆる『不登校』を悩んで、息子を責めたり子育てを間違ったかと迷っていた私に、「そうじゃないよ、これは自分の問題、生き方の問題」と伝えてくれたのでしょう。それからは息子との信頼関係も取り戻せ、自分でも驚くほどすっきりしてしまいました。今ではもしかしたら子どもよりも地球子屋ライフを楽しんでいるかもしれません。(TM)

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