相談ファイル1)夜、登校すると約束するのに朝になると登校できない

【相談ファイル1】
中学3年生の娘です。中学2年生の終わりごろから、体調を崩してそのままズルズルと学校に行けなくなりました。このまま放っておいてはいけないと思い、毎日のように「このままでいいの?」「明日はちゃんと行けるの?」と声を掛け続けています。
娘は、いつも「明日はちゃんと学校に行くから」と言います。その言葉を信じて半年になりますが、朝から起きて行けることは少なく、3日に1回くらいは昼ごろ起きてやっと登校している状態です。親戚など周りからは「甘えている。親がきちんと躾をしないといけない」と言われ、私自身も親としての責任を感じて焦っています。どうしても起きない場合は、無理やりにでも起こして、学校へ行かせた方がよいのでしょうか?

【地球子屋からのお返事】
こんにちは。地球子屋のスタッフKです。ご相談をいただきありがとうございます。
中学3年生の娘さんがいらっしゃるのですね。不登校になったきっかけは、中学2年生の終わりに体調を崩されたからだと書いてありました。
体調が悪くなったわけですから、まずは体調が良くなることが一番大切なように思います。

今は全く学校に行けていない状態ではなく、3日に1回程度は学校に行かれているので、ご本人も不登校の状態のままでいることを望んではいないのではないでしょうか。おそらく学校には行きたい気持ちはあるにもかかわらず、どうしても朝起きれない、教室に向かうほどの気力がないなど何か理由があって起きることができないのだと思います。
そういった状況で無理やり学校に連れていくのは、本人にとっては望んでいないことですから相当のストレスが今以上にかかることが予想されます。
そもそも体調を崩した原因が学校生活にあるのだとしたら、無理やり学校に連れていかれるストレスと学校生活のストレスで体調が悪化してしまうかもしれません。ストレスは万病の元と言われますから、無理やり連れていくようなことは止めた方がよいでしょう。
むしろ学校に行けた日に「今日は学校に行けたね。」「キツイのによく行けたね。」など娘さんの行動を認める声掛けを続けていった方がよいでしょう。
お互いに認め合うような信頼できる関係となれば、学校生活の何がストレスなのか、どうして行きたい気持ちにならないのかについて本音を打ち明けてくれるかもしれません。

不登校の子どもにとって、本音で話せる人が身近にいるかどうかはとても大切なことなのです。
娘さんは、毎日のように「明日は学校に登校できるのか?」と聞かれて、「登校できない」とは答えにくいのだと思います。「登校できない」と返答すれば、「なんで登校できないのか?」と理由を追及されることが目に見えているからです。本音は、「登校したいけれど、どうしてもできない」といったところでしょう。不登校の問題の難しいところは、この「登校できない」ことの理由を言葉で説明することがとても難しいのです。説明できないので、周りも理解できない、理由がないのに登校しないのはサボっているという風にしか見えないと結論づけてしまうのです。でも本当は違うのです。登校できないほどの何かストレスや原因不明の体調の悪さ、なんとなくダルいなど理由はあるけれどどれもその症状をきちんと表す言葉がないので、子ども達の多くは説明ができないのです。

お母様も周囲のご親戚から「甘やかしているのではないか」と責められて辛い思いをされていると思います。ですが不登校の問題は、親の躾の問題だけで解決できるようなものではないのです。
不登校の当事者となった娘さんにとって、学校に行けなくなった自分というのは、誰にも分からないような重苦しさ、自己否定、答えの出ない問題に向き合う辛さなど様々な気持ちで押しつぶされそうになっているものです。
そういった気持ちに一番身近なご家族が理解を示してあげることが何より安心と自信の回復につながります。

もし病院など受診をしていないようであれば、重篤な病気となっていないかどうか確かめるために一度受診をされてみることをお勧めします。
特に病気がないようであれば、本人の状態や気持ちに沿って対応をしていかれるとよいのではないでしょうか。
不登校の子どもさんがいることで、ご家族みんなが何か重苦しい雰囲気になっているのかもしれませんが、努めて普段通りに接してあげるとよいかもしれません。

もしも親子だけで話し合いが難しいようでしたら、私達地球子屋スタッフが一緒に相談に応じることもできます。
ぜひ娘さんに寄り添ってあげてください。今、親後さんにできることは、食事や睡眠をきちんととれるようにしてあげること、学校にはひとまず行かなくてよいと宣言してあげることではないかと思います。